From 経済状況

水力発電も開発されているのでエネルギー源は十分

スロベニアはユーゴスラビア連邦から離脱して設立された国です。

ユーゴスラビア時代には、国内全体で分業が進んでいましたから、離脱したことによって一時的に経済がダメージを受けます。

サプライチェーンが確保できなかったことなどが大きく影響したと考えられるのです。

ユーゴスラビア時代には工業が盛んでした。

おもな産業は繊維産業で、それ以外にも金属加工業や電機産業なども発達していました。

独立に伴って、通貨としてトラールが導入されます。

このトラールも信用度が低く、これも経済の一時的な縮小に影響したと考えられます。

一時的に経済は縮小したものの、その後は経済成長が続きます。

内戦状態にあった国から早々と離脱したことによるメリットは大きかったといえるでしょう。

交通インフラなどが内戦によって傷つけられなかったために、経済がマヒするといったことは防げたのです。

内戦の影響を受けなかったことは、離脱後のスロベニア経済に大きな恩恵をもたらしました。

現在でもかつての工業はうまく引き継ぐことができていて、そして農業も普及しています。

国内で消費する食料の生産とともに、輸出のための農業も発展しています。

現在では通貨トラールは廃止されています。

EUに加盟し、ユーロへの通貨統合を果たしたのです。

この意味でも、金融面でも安定性は保たれているといえるでしょう。

スロベニアの経済状況を支えている一つの産業が鉱工業です。

特に石炭が豊富に産出されることは経済にとって大きな支えとなっています。

また、水力発電も開発されていますから、エネルギー源は十分にあるといえるでしょう。

そのほかにはげにゅや天然ガス、水銀などがありますが、これらはそれほど多くはありません。

貿易に関しては、輸入額が輸出額を上回る赤字の状態ですが、観光業が発展しているために、これによってバランスは取れています。

輸出の多くを占めるのが工業製品で、その割合は9割に達します。輸入もやはり工業製品が多いことからも、加工貿易によって成り立っているといえるでしょう。

加工貿易に強い国と考えられるのです。

金融面では、国債の信用力は高いといえるでしょう。

経済状況が安定していることや今後の経済が発展すると予想されることによって、信用力が高まっていると考えられます。

ドル建ての国債を発行し、10年物の利回りは4%以上と、先進国に比べれば高い水準となっていますが、欧米の主要な金融機関が落札するなど、国際的な信用力は高まっていると考えられます。